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  • 2009.01.17 Saturday
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日本外交の恥は何?

 米国政府が11日午前(日本時間12日未明)、北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除したことに関して、民主党の鳩山幹事長は、12日、茨城県内で記者団に対し、「米国は日本に配慮せず結論を出したということで、日本外交にとって大変な恥をさらすことになった」、「極めて危うい、非常にあいまいな合意だ。北朝鮮から拉致の再調査延期などバカにされ、日本の政権が極めて脆弱(ぜいじゃく)であることがもたらした結果だ」などと述べ(朝日新聞Web版による)、日本政府を批判するとともに米国政府にも不満を表明しました。
 一方、麻生首相は同日、浜松市内で記者団の質問に答えて、「北朝鮮の非核化には検証を実質的にやれる枠組みづくりが一番。それを取るために米国は解除を利用した。一つの方法だ」と理解を示し、拉致問題については、「(電話協議で)こちらから言う前にブッシュ(米大統領)から話していたし、きちんと対応がなされていると思う。今後いろんな交渉の過程で十分に拉致の話ができる」と述べました(朝日新聞Web版)。

 言葉だけで判断すれば、私は麻生首相の言葉のほうがまともだと思います。鳩山さんのコメント―国会質問を聞いていると、これは民主党の党としての見解でもあるようですが―は、政権奪取の機会を目前にする大野党の意見としてはいささか見識に欠けるように思われます。日本外交の恥は、日本のお願いが米政府によって袖にされたことにあるのではありません。日本政府の責任で解決しなければならない課題について、自主的方策を持たず、米政府に依存し切っている状態こそが恥なのです。これは拉致問題に限らす、日本の外交全般に関していえることなのですが。
 一方、麻生首相のほうの問題は、言行が不一致であること、言うことなすことがその場しのぎで一貫性に欠けていることです。

 私は、米政府の「指定解除」が直ちに拉致問題解決を困難にするものとは考えません。拉致問題は小泉訪朝によって明らかになり、小泉、安倍、福田、麻生、4代の内閣が取り組んできた問題ですが、とにかく、事態を一番大きく動かしたのは小泉首相でした。彼によって問題の所在が明らかにされ、解決への第一歩が踏み出されたのです。この小泉氏の対北朝鮮外交は、自主的なものであり、米国政府の意向に沿ったものではありませんでした。
 続く安倍内閣の時代には問題はまったくの膠着状態で一番動きが乏しかったように思います。安倍氏が北朝鮮に対して一貫して強い、「原理主義的な」姿勢をとり続けたにもかかわらずです。あるいは、そのゆえにに言ったほうがいいのかもしれません。
 福田内閣末期になって、米朝接近の動きのなかで「再調査」が出て来ました。日本の政権交代で、これは立ち消え状態に陥っていますが、その原因の一つは麻生内閣が、安倍氏の「原理主義」的立場をとるのか、それとも小泉・福田氏の「現実主義」的立場を継ぐのかを、北朝鮮政府が見極めようとしていることにあるとも思われます。

 米国依存の外交を続けたのでは、米大統領選挙の結果に振り回されざるを得ません。また、「金融危機」によって米経済の地位低下が避けられないとすれば、米国の北東アジアに対する影響力も必然的に弱まります。米国の後について行けば何とかなる時代はもう終わったのです。

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